就活を意識し始めると必ず目にする「新卒」という言葉。一般的には学校を卒業する年に入社する人を新卒で採用された人と呼びます。企業によっては就職の応募条件に新卒であることを定めているところも少なくありません。
また、新卒という言葉以外に「第二新卒」という用語もあります。これらの意味はどう違うのでしょうか?そこで今回は、就活をするときに知っておきたい言葉の意味について紹介します。
「新卒」は学校卒業から3年間

新卒として扱われるのは、学校を卒業してから3年間です。 平成22年に厚生労働省が発表した文章の中に、就職の採用活動における新卒を学校卒業から3年以内と定める旨が記載されています。
【新卒として就職活動できる条件】
- 学校卒業から3年以内であること
- 学校卒業後、企業への就職経験がないこと
上記の条件を満たしている人は、就職活動において新卒として活動することが可能です。企業の中には新卒しか応募できないところもあるので、新卒という条件はよく考えて使うようにしましょう。
「第二新卒」という言葉の意味は?
新卒という言葉以外に「第二新卒」という言葉を見聞きしたことはないでしょうか?実は、第二新卒は、法律などで明確に定義された言葉ではありません。第二新卒という場合の主な条件は以下になります。
【第二新卒として扱われる条件】
- ・学校卒業後、企業への就職経験があること
- ・最初に入社した企業での職歴がおよそ3年以内であること
- ・20代の中盤であること
新卒と第二新卒の最も大きな違いは、企業への就職経験があるかないかです。第二新卒は、学校を卒業したあと企業への就職経験があり、1社目での職歴が3年前後という人の事を指しています。年齢的には20代の中盤であることが多いです。
第二新卒のメリットは転職のチャンスが多いこと
第二新卒は、新卒と同じような若い年代の人が多いですが、新卒と違って社会経験を2年から3年ほど積んでいるのが特徴です。そのため、即戦力を求めている企業が第二新卒を優先的に採用するケースが増えています。
【第二新卒のメリット】
- 即戦力を求める企業に転職しやすい
- 新卒よりも給料が上がる可能性がある
- キャリアアップできる
能力次第ではありますが、第二新卒の即戦力を募集している企業への転職では、新卒で入社した一社目の給料よりも昇給できる可能性が高いです。また新卒での採用時と比べて経験を積んでいる分、就職活動がスムーズに進む傾向があります。
第二新卒で転職する場合の注意点
第二新卒でキャリアアップを目指す時に注意しておきたいポイントがあります。主なものは以下の通りです。
【第二新卒で転職する場合の注意点】
- 給与や待遇が変わらない、または下がる場合もある
- 1社目の年数が短いとその後の転職に不利
- 1社目で積み重ねたポジションがリセットされる
第二新卒では転職によるキャリアアップが狙えることは確かですが、もしも転職した先で給与や待遇が下がってしまった場合に取り戻しづらいデメリットもあります。1社目の年数が短いと、2社目からその次に転職しようとした時に「短期間で転職を繰り返す人」と見られてしまうリスクに注意してください。
また、1社目の社内で積み重ねたポジションやキャリアが、転職によってリセットされることも十分に考慮して、第二新卒での活動を考えましょう。
■まとめ
今回は就職活動における新卒や第二新卒という言葉の意味、そしてメリットやデメリットについて解説しました。20代の就職活動においては、新卒や第二新卒という肩書きがついて回ることが多いです。言葉の意味をしっかり把握した上で、自分のキャリアについてきちんと考えていきましょう。